まるは突然食べなくなったので、ご飯がたんまり余っている。切らさないように在庫していたからだ。
いつも食べていたカリカリに、ウエット。ふりかけやおやつ、食べなくなってから買ってきた流動食や栄養食。
先日IKEAで買い物をした時に届いた段ボールがあったので、それに入れてメルカリに出すことにした。
自分が楽だと思う処分方法の選択
自分が楽だと思う処分方法の選択
まるが具合が悪くなってからも相談をしていた、なじみのペットシッターさんに連絡して、よければ使ってくださいと伝えことも考えたが、まるの他界を伝えるのが、なんとなく辛くて、また、物を押し付けることになっても嫌だな、と思って、気が進まなかった。
ペットシッターさんも老犬２匹と暮らしているとのことで、まるのことは察してくれると思う。
まだまるの使っていたものは、ほとんど処分していない。強制給餌に使っていた、ボロボロになったシリンジなどは、見るのも辛くてすぐに処分したけれど、それ以外のものは、大型のキャットタワーや爪研ぎ以外、夫がクローゼットにしまってくれたので、普段は目につくこともなく、過ごしている。
無理に急いで処分することはないと思っている。少しずつ、自分の気持ちと向き合いながら、対応していく予定。
夏休みに入って、フードだけは早めに処分しようと思っていたが、なんとなく気乗りせず、数日が過ぎた。
明日は台風が来るとの予想で、新幹線なども休止になるという。台風が去った後、配送してもらえればと思い、昼寝の後、重い腰を上げた。
クローゼットからカリカリを取り出してみた。
まるちゃんのために買ったご飯だ、という感情がわいてきて、悲しくなった。まるがいないことも悲しいが、当時、なにも分かっておらず、まるへの愛情だけで動いていた自分にいたたまれず、、泣けてくるのか、、？
あっという間に発送されて
IKEAの段ボールにつめたら、カリカリだけでいっぱいになった。大袋の封を切って、小袋になった半端ものも詰めた。
メルカリには以前も、まるが突然食べなくなったフードを出したことがあって、すぐに売れたので、取引には信頼感があった。
出品して数分で、お気に入りにしてもらったり、値引き依頼があったりしながら、30分後には落札された。
落札者にお礼をして、ヤマト急便に引取依頼をした。1時間後にはヤマトさんが引き取にりきてくださり、あっという間に手元を去っていった。
まるちゃんのご飯と向き合ったらすごく悲しくなったけど、落札してくれた人の猫ちゃんが美味しく食べてくれると思うととても嬉しい、と、昼寝から起きた夫に伝えた。
こんな感情になるとは、思わなかった。
見知らぬ猫ちゃんを愛おしく思える、という、新たな発見になった。
まだ、ウエットフードや高齢者用の療養食などが、クローゼットだけでなく、キッチンのキャビネットの中にも残っている。それらがふと目に入ると、やっぱり悲しいので、段ボールができ次第、積極的に手放していこうと思った。
そして、どこかの猫ちゃんに食べてもらえたら、それは私のささやかな喜びだ。
