かつおいらず(別の地域では、折菜・折り菜とも呼ばれている)は、岐阜県を中心に親しまれている伝統野菜です。
「かつおだしがいらないほど旨味がある」と言われ、お雑煮やおひたしに使われることから、この名前で呼ばれているようです。
私は岐阜県出身ですが、お正月のお雑煮には欠かせない菜っ葉でした。

「かつおいらず」ってあのお雑煮に入ってる菜っ葉のこと?
「可児ッテ」に売ってるんだ・・庭に生えてるものだと思ってたわー。
そんなやりとりで、生まれた時から食べていた「かつおいらず」がめずらしい野菜であることを初めて意識しました。
「可児ッテ」とは、岐阜県可児市にある、道の駅。私の大好きな地元スポットです。
かつおいらずとは?【岐阜県の伝統野菜】
「かつおだしがいらないくらい味が濃くておいしい」
と、いうことから「かつおいらず」と呼ばれている、岐阜県を中心に古くから栽培されている青菜(菜っ葉)です。

春になると、岐阜県にある道の駅や、飛騨高山などでも見かけるようになるとのことです。
私の大好きな「可児ッテ」にも取り扱いがあるようですが、私が帰省するゴールデンウィークには見かけたことがありません。お雑煮に使う野菜なので、もっと早い時期が旬なのかもしれません。
かつおいらずの別名は?(折菜・かき菜・のらぼう菜との違い)
ネットで調べると、別名「折り菜・折菜」といって、東北から九州まで広く栽培されているようです。しかし、私が東京に住んでから20年以上経ちますが、スーパーで見かけた記憶はありません。
『かつお菜』との関係は?
1月初め頃、オイシックス で、『かつおいらず』と名前が似ている、『かつお菜』(福岡県産)という野菜を見つけました。買ってみると、とっても大きい菜っ葉でした。

「野菜のだし汁がうまい」「お雑煮には欠かせない」「だしを入れなくてもおいしいスープが出来る」等、とっても似ている特徴が。
食べてみると、『かつおいらず』よりは少しマイルドな、とっても美味しいお味でした。
これは親戚関係に間違いないと思いました。
『かき菜』にも似てる!
3月、【パルシステム】で見つけた『かき菜』(群馬県産)は、見た目も味も、『かつおいらず』にそっくりでした。
▼東京西部〜埼玉では、「のらぼう菜」というそうです。

別名を調べてみた結果は下記です。
かつおいらず(折菜)は、「とう立ち菜」と呼ばれる野菜の一種で、のらぼう菜、かき菜、菜の花なども、その仲間とのことです。
とう立ち菜とは、春に花を咲かせる前の若い茎や葉を食べる野菜の総称で、全国各地にさまざまな種類があります。
| 名称 | 主な地域 | 特徴 |
| かつおいらず | 岐阜 | 味が濃くお雑煮に使う |
| 折菜 | 全国各地 | とう立ち菜の総称 |
| のらぼう菜 | 東京・埼玉 | 甘みが強い |
| かき菜 | 北関東 | 菜花系 |
| かつお菜 | 福岡 | 出汁が出る葉物 |
かつおいらずのおすすめの食べ方
からし和え(おすすめNo.1)
私が一番好きなレシピは、からし和え。シンプルな味付けで、かつおいらずの風味が一番生きる料理だと思います。お箸が止まりません!

レシピというほどでもないほど簡単!ですが、作り方をご紹介します。
かつおいらず(かつお菜)のからし和え レシピ
<材料> 3〜4人前(上の写真では、15cmのお皿に盛っています)
- かつおいらず 150gくらい(両手いっぱい)
- お醤油 大さじ1(お好みのだし醤油でもOK)
- 練りからし 1cm程度(お好みで)
- かつおいらずを水洗いし、4-5cm の長さに切る
- 熱湯でさっと茹でる
- 茎の部分は2分
- 葉は1分程度
※電子レンジの場合、耐熱容器にいれ、ラップをかけて、600wで2分〜2分30秒
- 冷水にとって冷まし、水気をしっかり絞る(しっかり絞ると味がぼやけません)
- 醤油とからしを混ぜ、かつおいらずと和える
小松菜よりコクがあり、菜の花ほど苦味がありません。シンプルなからし和えが、かつおいらず本来の味を最も楽しめる食べ方だと思います。
ちなみに、お醤油は、可児の近くの「八百津町」で製造される、”調味の素”がベストマッチです。 ”調味の素” は八百津町のふるさと納税の返礼品として提供されています。
購入するより、とってもお得なので、ぜひチェックしてみてください!赤味噌も美味です。
結局のところ、和洋中なんでもOK
ほうれん草や小松菜ほど、味にくせがないため、和洋中、なんでもいけるのがかつおいらずのいいところです。
- 和:おひたし、からし和え
- 洋:ツナサラダ、パスタ
- 中:炒め物、あんかけ
要するに万能なわけです!!レシピいらず、とも言えます。
かつおいらずの保存方法
冷凍保存が便利
かつおいらずは、冷凍保存しておくと、お味噌汁にいれたり、おひたしにしたり、とっても便利に使えます。

ちゃんとアクを抜いておくのがポイントです。(下記3のステップ)
冷凍保存の方法
- かつおいらずを水洗いし、4-5cm の長さに切って、熱湯でさっと茹でる
- 茎の部分は2分、葉は1分程度
※電子レンジ:耐熱容器にいれ、ラップをかけて、600wで2分〜2分30秒 - 冷水にさっと浸し、冷えたら水を切って、ぎゅっと水分を絞る
- 粗熱をとったら、ジップロックにバラバラになるように入れて、冷凍庫の中で平らにする
- 少し凍ったら、ジップロックを振り、バラバラにする(バラバラ冷凍)
▼両手いっぱいの、青菜やブロッコリーを大量にレンジ調理するときに便利な、1100mlサイズのコンテナ

▼何度も出し入れする自家製冷凍食品は、ジッパー付きのバッグが便利

かつおいらずを家庭菜園で育ててみた
母から譲り受けた種

夫も「うまい!」とばくばく食べていたし、
かつおいらずを家で作ってみたい。今後帰った時、種を買いたいわ。

種は家で作るんだよ。私が毎年作ってるから分けてあげるわー。もう40年以上作ってるんだよ、すごいでしょう。
へーそうなんだ、全然知りませんでした。頭が下がります。食いしん坊な母親を持って、このとき初めて感謝しました。
という訳で、封筒に入った種を持って帰ってきました。
小さな種を確認!
「お正月に間に合うように、種は10月前半にまくこと」
とのことだったので、教えを守り、今日(10/19)まくことにしました。先週は大きな台風が来たし、ギリギリになったけれど、雨が多かった分、土の状態は悪くないでしょう。
封筒を開けてみると、小さなサヤに入った状態で種が入っていました。とってもとっても小さな、直径1-2mmほどの種です。
落とさないように注意しながら、サヤから出しました。

10月に種まき
半日陰の小さな庭の中の、さらに小さな、私の自由にしていいスペースに、母が作った種をまきました。半年ほど前、猫のための「猫草」の種をまいて、大失敗したスペースです・・何も生えてこなかったのです。
その原因はおそらく、種が流れてしまったこと。そうです、私は植物を育てるのが苦手なのです。でもやってみたいのです。
雨上がりなので、草も簡単に取り除くことができて、種まき日和でした。

「猫草」の教訓を生かし、野菜用の土を2cmほど被せて完了です。

育ってくれるのを待ちます
種を多めにまいたと思っているので、少しでも芽が出てきたら、間引きをする必要があるかな、と思っています。
でも、うちの庭は西向きで、一日のうち、数時間しか陽が当たらないシェードガーデン。南向きで日当たり満点の岐阜の田舎の庭とは全く環境が異なります。
少しひ弱でも、立派に生えてきてくれるといいな、そして、お正月にお雑煮にできたら最高なんだけどな、と思っています。
発芽の様子
1週間後(10月末)、植えた場所をみてみると、可愛い四つ葉の芽を発見!
このまま無事育ちますように。


お正月のお雑煮で食べてみた
私の育て方がよくないこともあると思いますが、日照時間がもはや1時間程度になった我が庭の環境では、ベビーリーフほどにしか育ちませんでした。

かつおいらず、は私の地元では、お雑煮に欠かせない菜っ葉です。
さっと茹でるだけなので、別途塩茹でしておいてもよいし、お澄ましの出汁の中で、煮てしまっても良いと思います。
このベビーリーフだけでは、青菜が足りなかったため、小松菜を足して(小松菜がメインで・・)お雑煮を作りました。
ちなみに、お雑煮は、お醤油ベースで、
- お餅
- かつおいらず
- かまぼこ
- かつおぶし
だけが入った、シンプルなものです。
「かつお出汁はいらないのに、かつおぶしは要るんだね」という感じですが、とても美味しいです。

かつおいらずのお味は・・、小松菜に全く負けていない、むしろ勝っている!!噛むとじゅっと、こくのある菜っぱの味わいがします。
計画していた通り、お正月に味わえたのは嬉しいけれど、我が家の庭には限界があり・・母の収穫物を分けてもらうほうがよさそうです。
実家の庭では毎年大成功・大豊作
11月の三連休。実家の南向きの陽がさんさんと注ぐひなたの庭で、プランターで育った、かつおいらずの苗を畝に植え替ました。5-6本を一つの塊にして、10cmおきに植えます。

これからスクスク育ち、お正月には15cmほどの立派な菜っ葉に育ちました。
秋、種を入手して日当たりのより土地撒けば、お正月に食べることができます。
(関東以西の雪が降らない土地だと思います。)
「かつおいらず」はどこで買える?
道の駅「可児ッテ」で買える!
かつおいらずの地元にある、道の駅、岐阜県可児市「可児ッテ」で、季節が合えば、かつおいらずを手に入れることができます。


道の駅 可児ッテ
〒509-0212 岐阜県可児市柿田字杉坪416番地1
東海環状自動車道:可児御嵩インターチェンジからすぐ
営業時間:9:00~18:00
休館日:年末年始12月31日、1月1日 *臨時休業あり
電話:0574-61-3780
また、可児ッテ以外にも、岐阜県内の直売所や道の駅で12月〜3月頃、販売されているようです。種も販売されていることがあると思います。
かつおいらずの地元・可児市のグルメ・見どころ
可児ッテで買える自慢の岐阜グルメ「五平餅」・「明宝ハム」
「五平餅」は、岐阜県東濃地方のソウルフードとも言えるもの。
可児ッテに限らず、近辺のスーパーマーケットやホームセンターの出入り口には、だいたい小さな売店があって、「五平餅」や「みたらし団子」が販売されています。


また、可児ッテの売上No.1は岐阜の名産「明宝ハム」。こちらも絶対オススメ。


その他、可児ッテでは、里芋コロッケなど、地元グルメを体験できます。
明智光秀 ゆかりの地です。
明智光秀が生まれ、幼少期を過ごしたと言われている「明智城」は可児ッテの近くにあります。近くには、森蘭丸の生まれ故郷もあります。

見逃せない『花フェスタ記念公園』
そして、すぐ近くには、ガーデナーには強くおすすめしたい、花フェスタ記念公園があります。
世界中のバラを扱った大きなバラ園がありますので、バラの季節(5月中旬〜6月上旬)が特におすすめです。
▼こちらの記事で少し、紹介しています。
まとめ|かつおいらずは岐阜の食文化を感じられる野菜
かつおいらずは、「かつおだしがいらない」と言われるほど旨味の強い、岐阜の伝統野菜です。
お雑煮やからし和えなどで親しまれ、今も家庭で種を採りながら受け継がれています。
岐阜を訪れた際には、ぜひ味わってみてください。






































ユキちゃんの好きな「可児ッテ」がテレビに出たよ。
「かつおいらず」が美味しいって紹介されたんだよ〜。