「かつおいらず」ってあのお雑煮に入ってる菜っ葉のこと?
「可児ッテ」に売ってるんだ・・庭に生えてるものだと思ってたわー。
そんなやりとりで、生まれた時から食べていた「かつおいらず」を初めて意識しました。
「可児ッテ」とは、岐阜県可児市にある、道の駅。私の大好きな地元スポットです。
そういえば、地元から東京の家に持って帰り、おひたしにして旦那さんに出した時、「うまい、うまい」と大好評だったな・・そんなことも思い出しました。
そこで東京の自宅(マンション)の小さな庭で栽培してみようと思いたちました。
「カツオいらず」とは?
いったいどんな野菜?
「かつおだしがいらないくらい味が濃くておいしい」
と、いうことから「かつおいらず」と呼ばれている、岐阜県を中心に古くから栽培されている青菜(菜っ葉)です。
ネットで調べると、別名「折り菜・折菜」といって、東北から九州まで広く栽培されているようですが、東京のスーパーでは見かけません。
春になると、岐阜県にある道の駅や、飛騨高山などで売っているようです。
私の大好きな「可児ッテ」にも取り扱いがあるようですが、私が行く、ゴールデンウィークに並んでいるのを見たことはありません。お雑煮に入っているくらいなので、かなり早めの春なのでは?と思います。
『かつお菜』との関係は?
1月初め頃、オイシックス で、『かつおいらず』と名前が似ている、『かつお菜』(福岡県産)という野菜を見つけました。買ってみると、とっても大きい菜っ葉でした。
「野菜のだし汁がうまい」「お雑煮には欠かせない」「だしを入れなくてもおいしいスープが出来る」等、とっても似ている特徴が。
食べてみると、『かつおいらず』よりは少しマイルドな、とっても美味しいお味でした。
これは親戚関係に間違いないと思いました。
『かき菜』にも似てる!
3月、【パルシステム】で見つけた『かき菜』(群馬県産)も、かつおいらずにそっくりでした。
親戚関係に間違いありません。
見た目的にも味的にも、『かつお菜』より近い親戚です。
▼東京西部〜埼玉では、「のらぼう菜」というそうです。
簡単レシピ
からし和えがマイベスト
私が一番好きなレシピは、からし和え。シンプルな味付けで、かつおいらずの風味が一番生きる料理だと思います。お箸が止まりません!
レシピというほどでもないほど簡単!ですが、作り方をご紹介します。
かつおいらず(かつお菜)のからし和え レシピ
<材料> 3〜4人前(上の写真では、15cmのお皿に盛っています)
- かつおいらず 150gくらい(両手いっぱい)
- お醤油 大さじ1(お好みのだし醤油でもOK)
- 練り辛子 1cmくらい(お好みで)
- かつおいらずを水洗いし、4-5cm の長さに切るって、熱湯でさっと茹でる
- 茎の部分は2分、葉は1分程度
※電子レンジ:耐熱容器にいれ、ラップをかけて、600wで2分〜2分30秒 - 冷水にさっと浸し、冷えたら水を切って、ぎゅっと水分を絞る
- あらかじめ、醤油とからしをよく混ぜておき、かつおいらずと和える
ちなみに、お醤油は、可児の近くの「八百津町」で製造される、”調味の素”がベストマッチです。
私はもうこのお醤油なしでのお料理は考えられないのですが、マイルドで風味豊かなとっても美味しいだし醤油です。
”調味の素” は八百津町のふるさと納税の返礼品として提供されています。
購入するより、とってもお得なので、ぜひチェックしてみてください!赤味噌も美味です。
結局のところ、和洋中なんでもOK
ほうれん草や小松菜ほど、味にくせがないため、和洋中、なんでもいけるのがかつおいらずのいいところです。
洋風であれば、さっと塩茹でしてツナとトマトとマヨネーズでツナサラダにしたり、ニンニクで炒めてしらすとあえてパスタの具にしたり、シンプルなお料理によく合います。
中華風であれば、お肉や卵と一緒に炒めて、オイスターソースや中華だしなどで味付けしても、とっても美味しいです。あんかけの具にしても美味しいと思います。
要するに万能なわけです!!レシピいらず、とも言えます。
冷凍保存が便利
かつおいらずは、冷凍保存しておくと、お味噌汁にいれたり、おひたしにしたり、とっても便利に使えます。
ちゃんとアクを抜いておくのがポイントです。(下記3のステップ)
冷凍保存の方法
- かつおいらずを水洗いし、4-5cm の長さに切るって、熱湯でさっと茹でる
- 茎の部分は2分、葉は1分程度
※電子レンジ:耐熱容器にいれ、ラップをかけて、600wで2分〜2分30秒 - 冷水にさっと浸し、冷えたら水を切って、ぎゅっと水分を絞る
- 粗熱をとったら、ジップロックにバラバラになるように入れて、冷凍庫の中で平らにする
- 少し凍ったら、ジップロックを振り、バラバラにする(バラバラ冷凍)
▼両手いっぱいの、青菜やブロッコリーを大量にレンジ調理するときに便利な、1100mlサイズのコンテナ
▼何度も出し入れする自家製冷凍食品は、ジッパー付きのバッグが便利
お雑煮には必須
かつおいらず、は私の地元では、お雑煮に欠かせない菜っ葉です。
さっと茹でるだけなので、別途塩茹でしておいてもよいし、お澄ましの出汁の中で、煮てしまっても良いと思います。
私が栽培したかつおいらず(のベビーリーフ)で作ったお雑煮の写真は、次のセクション「栽培してみた」でご紹介しています。
栽培にトライ
種を入手する・・お店では販売してないの!?
「かつおいらず」を家で作ってみたいから、今後帰った時、種を買いたいわ。
何言っとるのー。種は家で作るんだよ。私が毎年作ってるから分けてあげるわー。
もう40年以上作ってるなんて、私ってすごいね!うふふ。
母
何言っとるのー。種は家で作るんだよ。私が毎年作ってるから分けてあげるわー。もう40年以上作ってるなんて、私ってすごいねー。
へーそうなんだ、全然知りませんでした。頭が下がります(?)。食いしん坊な母親を持って、初めて感謝しました。
という訳で、封筒に入った種を持って帰ってきました。
小さな種を確認!
「お正月に間に合うように、種は10月前半にまくこと」
とのことだったので、教えを守り、今日(10/19)まくことにしました。先週は大きな台風が来たし、ギリギリになったけれど、雨が多かった分、土の状態は悪くないでしょう。
封筒を開けてみると、小さなサヤに入った状態で種が入っていました。とってもとっても小さな、直径1-2mmほどの種です。
落とさないように注意しながら、サヤから出しました。
【半日陰】庭に種をまく(10月中)
半日陰の小さな庭の中の、さらに小さな、私の自由にしていいスペースに、母が作った種をまきました。半年ほど前、猫のための「猫草」の種をまいて、大失敗したスペースです・・何も生えてこなかったのです。
その原因はおそらく、種が流れてしまったこと。そうです、私は植物を育てるのが苦手なのです。でもやってみたいのです。
雨上がりなので、草も簡単に取り除くことができて、種まき日和でした。
「猫草」の教訓を生かし、野菜用の土を2cmほど被せて完了です。
育ってくれるのを待ちます
種を多めにまいたと思っているので、少しでも芽が出てきたら、間引きをする必要があるかな、と思っています。
でも、うちの庭は西向きで、一日のうち、数時間しか陽が当たらないシェードガーデン。南向きで日当たり満点の岐阜の田舎の庭とは全く環境が異なります。
少しひ弱でも、立派に生えてきてくれるといいな、そして、お正月にお雑煮にできたら最高なんだけどな、と思っています。
成長の記録
1週間後(10月末)、可愛い四つ葉の目が出ました
1週間後、植えた場所をみてみると、可愛い芽を発見!
このまま無事育ちますように。
お正月・・ベビーリーフをお雑煮に
私の植え方が悪いのももちろんだけれど、隣に大きな家がたち、日照時間がもはや1時間程度になった我が庭では、ベビーリーフほどにしか育ちませんでした。
このベビーリーフだけでは、青菜が足りなかったため、小松菜を足して(小松菜がメインで・・)お雑煮を作りました。
ちなみに、お雑煮は、お醤油ベースで、
- お餅
- かつおいらず
- かまぼこ
- かつおぶし
だけが入った、シンプルなものです。
「かつお出汁はいらないのに、かつおぶしは要るんだね」という感じですが、とても美味しいです。
かつおいらずのお味は・・、小松菜に全く負けていない、むしろ勝っている!!噛むとじゅっと、こくのある菜っぱの味わいがします。
計画していた通り、お正月に味わえたのは嬉しいけれど、我が家の庭には限界があり・・母の収穫物を分けてもらうほうがよさそうです。
【日当たり良好】 実家の庭のかつおいらずは
11月の三連休。実家の南向きの陽がさんさんと注ぐひなたの庭で、プランターで育った、かつおいらずの苗を畝に植え替ました。5-6本を一つの塊にして、10cmおきに植えます。
これからスクスク育ち、お正月には10cmほどの菜っ葉に育ちます。
▼毎年、母の庭では豊作!
岐阜の母から「かつおいらず」到着🎁今年は葉物が豊作だからたっぷり!
— Yukiko (@BeanPressNet) December 25, 2020
半分は、醤油&辛子のおひたしやごま和えに。半分は固茹で後、冷凍して、お正月のお雑煮に。
名前の由来は”出汁がいらないほど濃くて美味しい”。
でも出汁で煮ると、より美味しい✨#かつおいらずhttps://t.co/rndnAW8vIa pic.twitter.com/A8silDnZza
「かつおいらず」の地元
道の駅「可児ッテ」で買える!
かつおいらずの地元にある、道の駅、岐阜県可児市「可児ッテ」で、季節が合えば、かつおいらずを手に入れることができます。
▼No.1人気候補の明宝ハムは、通販でも買える!
その他、イートインスペースもあり、地元の里芋を使ったコロッケなどを食べることもできる、オススメスポットです。私は、実家に帰ったときは、必ず行きます。
店舗情報
道の駅 可児ッテ
〒509-0212 岐阜県可児市柿田字杉坪416番地1
東海環状自動車道:可児御嵩インターチェンジからすぐ
営業時間:9:00~18:00
休館日:年末年始12月31日、1月1日 *臨時休業あり
電話:0574-61-3780
年々、私の地元愛が強まっていることもあるけれど、地元だけじゃなくて、色々な地方の特産物を楽しみたいな、と思っている今日この頃です。日本産にこだわりたいです。
明智光秀 ゆかりの地です。
「かつおいらず」も扱う私の大好きなスポット「可児ッテ」の周りが、少し賑わいました。
なぜなら、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台のひとつだったからです。
明智光秀が生まれ、幼少期を過ごしたと言われている「明智城」は「可児ッテ」の近くにあります。(といっても徒歩では厳しい距離にあり、基本、車移動になります。)
「明智城」は城跡で、小学生の時に遠足に行ったけれど、ただ残っている生垣に座ってお弁当を食べました。
同様に、近くには、森蘭丸の生まれ故郷もあります。
自慢の岐阜グルメ「五平餅」
また、テレビつながりで、2018年上半期の連続テレビ小説『半分、青い。』で、主人公(永野芽郁演じる、楡野鈴愛)のおじいちゃん(中村雅俊演じる、楡野仙吉)が作っていた、「五平餅」は、岐阜県東濃地方のソウルフードとも言えるもの。
スーパーマーケットやホームセンターの出入り口に、小さな売店があって、「五平餅」や「みたらし団子」が販売されています。もちろん、「可児ッテ」でも買えます。
お買い物の後、おやつとして、またはランチとして、それらを買ってもらって帰るのが楽しみでした。
こちらも自慢のグルメです。
『半分、青い。』の脚本を手がけられた、北川悦吏子先生も同じ地方の出身。
きっと大好きでいらっしゃるんだろうな〜と想像しています。
見逃せない『花フェスタ記念公園』
そして、このすぐ近くには、ガーデナーには強くおすすめしたい、花フェスタ記念公園があります。
世界中のバラを扱った大きなバラ園がありますので、バラの季節が特におすすめです。
2020年までは、あの、カリスマガーデナー ターシャの庭もありました。
とても憧れているので、何度も足を運びました。もう見られないのはとっても残念です。
▼こちらの記事で少し、紹介しています。
以上、かつおいらずから、その地元のご紹介でした。
機会があったら、ぜひ訪れてみていただければと思います。
ユキちゃんの好きな「可児ッテ」がテレビに出たよ。
「かつおいらず」が美味しいって紹介されたんだよ〜。